スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

629枚目 荒井 由実「コバルト・アワー」を聴き直しました

629枚目 荒井 由実「コバルト・アワー」を聴き直しました


cobalt hour


発売年 :1975年
レーベル :EXPRESS
発売:東芝EMI株式会社
 

SIDE 1
1. コバルト・アワー
2. 卒業写真
3. 花紀行
4. 何もきかないで
5. ルージュの伝言

SIDE 2
1. 航海日誌
2. チャイニーズ・スープ
3. 少しだけ片想い
4. 雨のステイション
5. アフリカヘ行きたい

 荒井由実 サードアルバム「コバルト・アワー」、誰もが知っている名曲揃いです
私にとってはユーミンのアルバムを購入したのはこれが初めて、給料が5万円ちょっとの時に2300円でした。それを友人に貸したまま戻ってこなかった。悲しい思い出のある一枚です。今回アップしたこのアルバムはその後購入して、帯もはずさずに大切に保管してきたものです。

バックのメンバーが凄いですよ。細野晴臣(Bs)、鈴木茂(G)、林立夫(Ds)、松任谷正隆(Key)、斉藤ノブ(Per)ハイ・ファイ・セット、吉田美奈子、大貫妙子、山下達郎、伊集加代子(Cho)等々そうそうたるメンバーです。もうこれだけで満足でした。

 さて、酒井順子さんの『ユーミンの罪』(講談社新書)では名曲揃いのこのアルバムを『近い過去を振り返る歌が多い』。明るいアルバムかと思いきや、このアルバムの楽曲のテーマはどれも明るくない、と分析します。
 
 私、このアルバムを買って40年。一度もそんな思いで聴いたことはありません。上記のミュージシャンたちに囲まれて歌うユーミン。ペーター佐藤のイラストによる購買欲をこれでもかとそそるアルバムの表紙と全く同じ絵が描かれた歌詞カード。解説は一切なく、10個の歌詞が並ぶだけ。当時はそれだけでお洒落でした。

 歌詞をじっくり吟味することもなく、メロディラインを追うだけで今日に至りましたが、私にとっては、どの曲もキラキラ輝くラブソング。各曲に散りばめられた、たとえば---ミルキーウエイ、白いベレG、チャイニーズ・スープ、ルージュの伝言、60年代ポップスを彷彿させる擬態語ディンドンディンドン、プティオニオン、銀色のセスナ、などなどのお洒落なキーワードにノックアウトされるのです。

 ところが立教女学院の後輩酒井さんは「チャイニーズ・スープ」は半ばやけっぱちムードと非virgin感が漂うと一刀両断。「卒業写真」では卒業写真のあの人とは誰かと問いかける。「コバルトアワー」でさえも元彼と元彼女の深夜から夜明けにかけての訳ありドライブと推理します。そして結論は、「このアルバムでは過去も不幸も旺盛に咀嚼しながら、ユーミンの飛躍は続くのです」とクールに解説します。

なるほどねえ、おじさんには若い男女の人情の機微を読み取ることができません。酒井順子さんの『ユーミンの罪』を読んで勉強させていただき,じっくりとユーミンの名曲を聴いていきます。もちろん、アナログ盤で。



こちらはyoutube の卒業写真
スポンサーサイト

628枚目 松任谷由実 「昨晩お会いしましょう」を聴き直しました。

628枚目 松任谷由実 「昨晩お会いしましょう」を聴き直しました。


昨晩



レーベル :EXPRESS  
発売元  東芝 EMI 株式会社
発売年 1981年


A面
1. タワー・サイド・メモリー
2. 街角のペシミスト
3. ビュッフェにて
4. 夕闇をひとり
5. 守ってあげたい
B面
1. カンナ8号線
2. 手のひらの東京タワー
3. グレイス・スリックの肖像
4. グループ
5. A HAPPY NEW YEAR



―「ユーミンの罪」―ユーミンの歌とは女の業の肯定である。―(講談社新書)

本日取り上げるのは「昨晩お会いしましょう」、1981年のアルバムです。

 かつて『祭りのあと』の寂しさ・むなしさを歌ったのは吉田拓郎。

 私が626枚目のアナログLPアルバムでとりあげた櫟コナラさんは2014年ローリング・ストーンズ東京公演』激動の三日間を当日の熱気とその後の『祭りのあと』感を見事に描写してくれました。 
 そして、今回の「ユーミンの罪」著者、酒井順子さん

 酒井順子さんはこのアルバム「昨晩お会いしましょう」を『祭りの終わり』と見出しをつけて分析します。

 女性の感性は鋭く、私など絶対に思いもつかない観点からアルバム全曲を解体します。地方出身、付属高校出身の女子大生を登場させ、比較する。若者の『祭り感』や『恋愛観』を神戸のポートタワーや東京タワーまでも背景に引用して解説します。私にはありえない発想です。そしてそれが見事に説得力あるのです

 今まで歌詞よりもメロディをなぞっていましたが、今回はじっくりと古いレコード『昨晩お会いしましょう』に耳を傾けました。
 「ユーミンの罪」では、パート9で取り上げています。すなわち9番目のアルバムが『昨晩お会いしましょう』です。多くの商品のCMにもなった『守ってあげたい』、比較的好きだった『カンナ8号線』は聴き終った感想は特に変わらない。
 
 でも、『 グレイス・スリックの肖像』を聴き直して、こんなに哀愁と寂寥感漂う曲だったのだ、と改めて感じました。

 生まれ故郷が観測史上最高の積雪量を記録した今朝、しつこく雪降る外の景色を眺め、春を待ちながらもう一度「昨晩お会いしましょう」に針を落としましょうか。

YOUTUBEにはなかった『. グレイス・スリックの肖像』

627枚目 松任谷 由実『MISSLIM 』を聴き直しました。

627枚目 松任谷 由実『MISSLIM 』を聴き直しました。

ミスリムpart2

3月17日朝


レーベル :Express  
発売元  東芝 EMI 株式会社
発売年 1974年

A面
1. 生まれた街で
2. 瞳を閉じて
3. やさしさに包まれたなら
4. 海を見ていた午後
5. 12月の雨

B面
1. あなただけのもの
2. 魔法の鏡
3. たぶんあなたはむかえに来ない
4. 私のフランソワーズ
5. 旅立つ秋


当地は今朝も雪でした。雪がやんだ隙に写した玄関からの前景

―「ユーミンの罪」―ユーミンの歌とは女の業の肯定である。―(講談社新書)
仕事帰りに立ち寄った小さな書店で見つけた新書のタイトルとサブタイトルにびっくりしました。
 帯がマゼンダピンクで、普通より大きめ。新書なのに目立ちます。著者が酒井順子さん。知りません。でも、即座に買いました。一気に読み進むことができた秀逸の音楽評論集です。ちなみ著者の酒井さんはユーミンの立教女学院中等部・高等部の後輩です。 

 1973年のファーストアルバム「ひこうき雲」から1991年の「DAWN PURPLE」まで20枚のアルバムを年代順に批評しているのです。ただ、今まで読んだ音楽評論とは違う。たとえば「ひこうき雲」、見出しが『開けられたパンドラの箱』で小見出しが2つ。●軽やかでお洒落な「死」 ●ユーミンの甘い傷跡。
 
 早速手元にある古いレコードを引っ張り出しました。
 「ひこうき雲」が見つからないので、セカンドアルバム「MISSLIM」を聴き直しました。1974年発売のこのアルバムは前作「ひこうき雲」に劣らず名曲ぞろい。発売当時すでに社会人なった私にとって、楽曲に関わる思い出は特にないものの、今聴き直すと実に新鮮でとても40年の時差があるとは思えません。
 
 酒井順子がきめつけます、失礼、評します。たとえば、「海を見ていた午後」 これは別れの歌。ユーミンの別れの歌はそれまでの歌謡曲や演歌の別れの歌とは違う。「別れの場面でダサいから泣かない」と解説する。ユーミン的お洒落の世界に別れの涙は格好が悪いと言う。
 「たぶんあなたはむかえに来ない」でも雨の中待っている相手の男性はこない、ふられてしまった、と、あきらめる。あきらめずに雨の中飛び出しで泣きじゃくるなどパフォーマンスしたら、それは「フォーク」とバッサリだ。演歌や歌謡曲で歌われた「男への執着」がなくなり、「ダサさ」を恐れるあまり、世の中の女性は野太さを失ってしまった、と酒井は書く。
 
 新しい解釈、というより中高年男性には絶対ない感性です。
もっとも、多くの中高年男性はユーミンを聴かないでしょうね。新書「ユーミンの罪」も読まないでしょう。

 
私には失恋ソングと思えない『たぶんあなたは迎えにこない』

626枚目 ローリングストーンズ「Gimme shelter」を聴き直しました

626枚目 ローリングストーンズ「Gimme shelter」を聴き直しました


stones 1


レーベル :LONDON
発売元 : キングレコード株式会社
発売年 : 1971年


― ストーンズなんか、寂れたロック喫茶の片隅でタバコをふかして、
ジャリジョリいう古いレコードで聴いていればいいんだよ。―


私がたびたび訪問するブログ「レコードを聴きながら」の櫟コナラさんがこう書いています。
コナラさんの小気味良い記述におもわず拍手しました。何らかの形で音楽業界とつながる評論家達には絶対書けない文章です。もう、感服のいたりですね。

こちらが櫟コナラさんのブログ 「レコードを聴きながら」
 
 コナラさんは1990年、ストーンズ初来日の時の感想も当時コンサートに集まった聴衆、とりわけ『とんがったお兄さん』たちや時代を分析し、回想しながら鋭く書いています。2014年東京公演もご家族で行かれ、2回の公演に集まった聴衆の差異を見事にまとめています。実際に現場に行かれた方だけに説得力がある。ロック評論の世界に君臨するSやOやIのブログよりずっと面白かった。 で、両方とも行っていない私はコナラさんのずっと上の世代。
ストーンズネタから言うと「西郷輝彦:ローリング・ストーンズは来なかった」(https://www.youtube.com/watch?v=K_txCWpHb2U)世代なのです。
ここの部分を理解していただける方はごく僅かでしょうね。
現在60歳以上で当時ギンギンにロックにまみれていた方々か、同じく60歳以上で純粋に西郷輝彦ファンの二派に限っておわかりいただけると思うのですが。

その「ローリング・ストーンズは来なかった」世代にとって(私にとって)、この先長くない人生の中で、二度と来ないであろうこの機会に東京ドームに行きたかった。
でも、行けなかった。

二つの理由からである。
理由その1。
経済的理由で。すなわち、仮にチケットを手に入れたとしても、交通費・宿泊費を入れると十万円をこえ、わずかなへそくりから捻出することは不可能である。我が家の大蔵大臣(コレ今は死語なんでショ。)に相談しても「ダメ!」と一喝されるだけだ。
理由その2。業務上の理由から。年度末の多忙な時期に、東京行きは絶対に無理であること。
 以上、二つの理由からストーンズ東京公演に行くことができない私、悶々としていましたよ。エエ。

 そこに何とも小気味良く、貧しき中高年を救済する名探偵多羅尾伴内のようなこのセリフ。

―ストーンズなんか、寂れたロック喫茶の片隅でタバコをふかして、
ジャリジョリいう古いレコードで聴いていればいいんだよ。―
 
 

目から鱗が落ちました。
ストーンズ東京公演に関する日本中のブログでこれほど、鮮やかにバッサリと切り口鋭くコメントした人はいないでしょう。私を含めた(もしかすると、私だけかなア?)諸事情で東京公演に行けない中高年男性のもやもや感を一掃してくれたものはないでしょう

 早速ストーンズの『古いレコード』を引っ張り出しました
 たばこは吸わないので、コーヒーを飲みながら聴いてみました。今回の東京公演と重なる楽曲は少ないのですが、胸にじんと沁みました。

 涙が出ました。
 いろいろな意味で。。。
 
ストーンズ ギミーシェルター コンサート

プロフィール

Author:miki-taka08
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
ブログパーツ
FC2ブックマーク
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。